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​活動レポート

J-CLIL第19回例会

5月30日(土)に初のオンラインで行われました、第19回例会の報告です。

日時:2020年5月30日(土)午後2時~5時10分 場所:オンライン(Zoomミーティング)

<発表1>理科と英語のコラボレーションで育てるPISA型学力に関する長期研究-中学校におけるカリキュラムマネジメントから(in Japanese)

島崎圭介(堺市立殿馬場中学校)、柏木賀津子(大阪教育大学)

本発表では、公立中学校における教科等横断的な授業に関する報告を行った。今回はカリキュラム・マネジメントの視点から計画した理科と英語の教科等横断的な授業について、その授業内容、PISA調査を取り入れた事前調査・事中調査の分析結果、生徒が記入した振り返りの分析結果を報告した。教科等横断的な授業は全7回の授業を計画・実施しており、発表の中で第7回目の理科×英語の授業の冒頭部分を体験的に発表し、生徒の制作物を紹介した。

<発表2>「CLIL」の考え方を通した10年間〜私塾での試み〜理科/算数を英語だけで教える(in Japanese)

川崎美智子(マリースクール)

10年前英語への関心が高まるあまり母国語が疎かにされる傾向を目にし、生徒の目線に立つ外国語教育が必要だと痛感しCLILの考えに沿った塾を始めた。興味関心を引いた言葉が身につき、暗記ではなく考える過程を通ってこそ使える言葉が獲得できるのは外国語も同じだ。低学年生に英語で考えさせるには自然科学がいい。理由は答えが明確で学習者、指導者ともにゴールがはっきりする事、また理科の実験は楽しいし算数は何が起きているか分かりやすい事も利点だ。指導案の書き方や指導法に不安を持つ教員には我々の開発した教科書で教えてもらい、幼稚園児から英語で考える習慣をつけさせたい。そして母国語が確立する4年生位から本格的なCLIL教育をスタートさせることが理想だと考える。

<発表3>ビジネス世界から見える理科CLIL授業の必要性―実践例とテキスト紹介―(in Japanese)

中村尚子(United IP Management)

目的の発表は、理工医系を卒業する学習者が社会に出る際に実践的な英語力を持つためにはどのような英語教育が求められているか、を一緒に考えていただくことでした。タイトルを「ビジネスの世界から見える理科CLIL授業の必要性」とし、①知的財産創出をめぐる英語の役割、②科学技術英語授業の役割と在り方、③実践例とテキストの紹介、④今後の展開、の順に展開しました。まず、企業からの特許出願というニッチな世界の現状を説明しました。次に、学生の特質とその対応策、そして実施してきた大学理工学部での指導の組み立て内容例、高校での特別授業実践例、作成中のテキストを紹介しました。

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