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​活動レポート

第39回例会 

日時:12月9日(土)14:00~17:00


会場:早稲田大学戸山キャンパス32号館127 + オンライン(Zoom)




1. 柏木賀津子 KASHIWAGI Kazuko(四天王寺大学)





「CLIL が、複言語・複文化、および異文化間の実践に出会うときー

『俳句 to the World』から」(発表言語:日本語)


キーワード: 俳句とCLIL  教員養成  異文化・異言語間の気づき

 はじめに:教育学部において「教師としての言葉の力」を育成するために、日本語を母語として学ぶ児童の「言葉への感覚」への理解を深め、「複言語・複文化」の考えを取り入れて、外国語や海外の視点から見た、日本の言語と文化の面白さに興味を持たせたいと考えた。


概要:CLILを活用した「海外教育実践プロジェクト」講義は、教師を目指す学生らの「問い」から出発し、OPPシートを使って自己ポートフォリオを作成し、①俳句を英語で楽しみ季語やリズムを学ぶ。 日本と外国の季節や表現の特徴の違いに気づく。 俳句の持つ価値を見つける。 ②俳句(世界で一番短い詩の形)を作る。 ③グループで、互いの俳句を鑑賞したり、 推敲し合ったりした。俳句プロジェクトは、フィンランドの小学校4年生(英語はL2)と、カナダの中学校1年生(英語はL1)で行い、授業後は、教師の語りかけと子どもの反応についてディスコースを抽出した。


 結果:「俳句を鑑賞し合い詩を推敲し合う」、「互いの言語の所有物・価値を見出す」といった高次の認知機能ディスコースが観察された。このような学び方は、母語から「表象」にアクセスするため、母語の所有物を礎に異言語・異文化間の探究力を深めると考える。キャフォールディング活動(5・7・5シラブル遊び・異語遊び等)は重要で、児童らの対話・推敲など高次の思考を促すために重要であると言える。

 

                カナダ中1の俳句作品             

              フィンランド小4の俳句作品

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2. 鯉渕健太郎 KOIBUCHI Kentaro(横浜女学院中学校高等学校 )





「オリジナル教材を活用した中高 CLIL 実践報告」(発表言語:日本語)


本発表では横浜女学院で導入しているCLILのカリキュラムについて発表を行った。CLILを単発の授業ではなく、学校行事や学校コンピテンシーとも関連させた体系的なプログラムにするには、オリジナルの教材開発が不可欠である。横浜女学院のCLILには対話的、体験的、学際的、概念的という4つの特徴があり、それらをどのように理論と結びつけて実践しているか紹介した。また、後半の発表では鯉渕が現在指導をしている高校2年生から、生徒の視点から見たCLIL授業について発表をしてもらった。CLILの授業に触発された生徒たちが今度は先生役となり、後輩たちに向けて英語で授業をするイベント、Learning by Teachingを開始するなど、CLILは生徒たちを大きく変えつつある。




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